2015年07月19日 13:53

うつの改善と玄米

 食べ物の栄養バランスは、心の健康にとっても、非常に大切な要素であるように思います。

 毎日の食生活を改善すれば、いつも心が健康的でいられるかといえば、そうではないかもしれませんが、日頃の食事の栄養バランスを見直すことは脳内の伝達物質の生成とも関わってくるので、決して軽んじても良いものではありません。

 うつの症状に関連した脳内伝達物質とえいば、セロトニン、メラトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、エンドルフィンなどが挙げられます。これらの脳内伝達物質は、食事から摂取したたんぱく質が分解されて出来たアミノ酸によって作られています。しかし単純にアミノ酸を摂れば、そのような脳内伝達物質が作られるわけではないのです。

 例えば、フェニルアラニンというアミノ酸からドーパミンやノルアドレナリンが作られる場合には、その過程において葉酸やナイアシン、ビタミンB6やビタミンC、鉄や銅などが必要なってきます。また、うつ病は特にセロトニンの不足が原因だと指摘されていますが、そのセロトニンの生成にも、トリプトファンというアミノ酸に、葉酸、ナイアシン、ビタミンB6、鉄などが必要です。

 藤田紘一郎によれば、そのセロトニンはもともと腸内細菌間の伝達物質であり、セロトニンの前駆体は腸で作られた後、脳に送られると言います。このことは、脳内の報酬系にも関わり、やる気を起こすはたらきがあるドーパミンも同様です。(参考 藤田紘一郎『脳はバカ、腸はかしこい』)

 そのため、そのような脳内伝達物質が作られやすいように、腸内環境を整えるための食生活を実践していくことは、うつの症状を緩和・改善するための一つの有効な手段だと思われます。

 玄米にはセロトニンやドーパミンが作られるために必要なビタミンやミネラルが多く含まれているだけではなく、腸内の環境を整える食物繊維も豊富です。

 もちろん、うつの症状には様々な要因が考えられるため、最初に述べたように、食事を改善することで分泌される脳内の伝達物質量が増えれば、すぐに症状が改善していくわけではないかもしれませんが、毎日の元気を少しでも取り戻すために、日頃から栄養バランスが優れた玄米のような食材を食生活に採り入れてみることは大切なことだと考えられます。

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